<キャリア概要>
学部で国際開発学を学んだ後、開発コンサルタント企業に勤務。その後、人道支援を行う国際NGOでの勤務を経て、現在イギリスの大学院の修士課程に在籍中。
① 平和構築に興味を持ったきっかけは何ですか?
開発支援の仕事でパキスタンに長期滞在していた2016年~2018年頃、シリアや南スーダンにおける人道危機や過激派組織に関する報道を目にする機会が増えたこと。より脆弱な立場にある人々の支援に関わりたいと思い、人道支援を通じた平和構築の業界に飛び込みました。
② どのように平和構築に関わっていますか?
国際NGOの駐在員として、3年間ウガンダで難民支援と内戦後の障害者支援に従事しました。隣国の南スーダンやコンゴ民の難民の子どもの支援、ウガンダにおける内戦で地雷・不発弾被害に遭った障害者の支援に携わりました。
③ 平和構築の醍醐味は何ですか?
難民に対する人道支援では、難民の人々の目の前の生活を、多くの難民当事者および関係者と協働して支えていくことにあると思います。ダイナミックで複雑な状況の中で、支援ニーズを的確に汲み取り、他機関と調整しながら限られた資源で効果的な支援を最前線で届けることが醍醐味かと思います。
④ 平和構築の難しさは何ですか?
難民に対する人道支援において、平和的共存を維持・推進すること。難民と受け入れ地域の人々の間や民族間での対立、支援機関に対する暴動等が起こると、たちまち支援の一時停止や社会の不安定化に繋がり、人々の生活に打撃を与えます。平和が崩れるのは一瞬です。
⑤ 今の仕事をする上で、身につけておいて良かったと思うスキルや経験は何ですか?
想像力と傾聴力。受益者の方々から傾聴した内容から生きる喜びや希望、望む未来を想像し、言語化して確かめ、支援に繋げていく。そんな思考と行動が、平和構築の基盤となる異文化理解でも、福祉支援のためのソーシャルワークでも大事かと思います。
⑥ 実はこんな趣味ですというのはありますか?
ZUMBAが大好きで、インストラクター資格を持っています。行く先々の国でZUMBAを踊るのが駐在や出張の楽しみの一つです。
⑦ 最後に、今後の夢・目的は何ですか?
社会的排除をなくすこと。福祉を必要とする人々が必要なサービスや支援にアクセスでき、包摂(インクルージョン)されて、安心して暮らすことのできる社会をつくる一翼を担いたいです。
▼ウガンダ北部の難民居住地にて、南スーダン難民の女性に対して聞き取り調査を行う様子
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