中嶋秀昭さん(あらゆる支援に共通する平和構築)

<キャリア概要>

NGO職員、JICA企画調査員としてアジア・アフリカの10ヶ国以上で主に保健分野の支援事業に従事。


① 平和構築に興味を持ったきっかけは何ですか?

もともとは飢餓や貧困に関心をもち、途上国支援に携わったのですが、これらの背景としての紛争や平和構築にも興味をもつに至りました。


② どのように平和構築に関わっていますか?

現在は直接的に平和構築に関わっていませんが、内戦後のスリランカ北部やインドネシアのアチェ、リビアでの保健分野支援、南スーダンでの職業訓練、ケニアのスラムのコミュニティ平和構築支援、アフガニスタンでの教育・緊急支援などに携わりました。


③ 平和構築の醍醐味は何ですか?

たとえ武力紛争が起こっていなくとも、多くの国々ではさまざまな形態の暴力が蔓延しており、背景に人権蹂躙や経済格差、搾取などの「構造的暴力」が存在します。

こうした社会は不安定であり、人々の不満や不安が高まり、また、これを利用する者に彼らが扇動されると、最悪な場合、武力紛争に発展します。

どのような形・内容の支援であれ、このような面も考慮に入れ、構造的暴力の緩和や紛争後の復興において特に社会的・経済的弱者に焦点を当てることなどが必要であると思います。このようなことに関心とやりがいを感じています。


④ 平和構築の難しさは何ですか?

何事についても同様ですが、政治・経済・社会的動向の影響を受けやすいことです。これらは国内外の動向です。権力をもつ者達の力に人々は容易に左右されます。

これに対してはやはり人々が手を繋いで連帯する(簡単に切れない「人間の鎖」を作って張り巡らせる)ことが必要であると考えます。


⑤ 今の仕事をする上で、身につけておいて良かったと思うスキルや経験は何ですか?

・ 相手(の状況)を思いやり、対話する態度

・ チーム/事業マネジメント

(同僚達の要望・能力などを対話も通じて適切に把握し、彼らが職掌において最大限、能力を発揮して協働していくことを支援し、勇気づけ、チームをまとめ、一丸となって裨益者に効果的な支援を提供する)

・ 支援対象国・社会や国際的な政治経済情勢の把握

・ 治安分析と安全管理

・ 英語力

・ 学生時代に主に途上国の学生と交流するサークルに所属し、各国を訪れた経験

・ 援助潮流の把握


⑥ 実はこんな趣味ですというのはありますか?

マッサージ


⑦ 最後に、今後の夢・目的は何ですか?

いつまでも現場で人々と協働し続け、批判的な観点をもって不公正への抗議を人々と連帯して行っていきたいと思います。


▼リベリアでの写真です。

#Project ぴ~す

平和構築を志す人と人をつなげ、AttractiveでInnovativeな平和構築アクションを創案・推進する研究会

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