<キャリア概要>
教育学部特別支援教育学科卒業、青年海外協力隊でモンゴル、ザンビアの特別支援学校で勤務し、台湾では障害者職業訓練のアドバイザーを経験。その後、国連平和大学にて平和学を専修。東京都の特別支援学校教員として5年間勤務し、その間夜間の大学院で教育学修士を取得。現在、開発コンサルタント。
① 平和構築に興味を持ったきっかけは何ですか?
大学時代に参加した海外のワークキャップでポーランドのアウシュビッツ収容所に行ったこと。また、直後に友人に連れられ、スロベニアにあるボスニア・ヘルツェゴビナ難民キャンプに訪問し、肢体不自由の子どもに会い、紛争と障害という繋がりを意識したことがきっかけです。
② どのように平和構築に関わっていますか?
JICAのアフガニスタンにおける識字教育、スーダンダルフールの平和構築プロジェクトなどに関わっています。
③ 平和構築の醍醐味は何ですか?
アフガニスタンやダルフールの人たちと話をすると日本が戦後、どのように復興したのかをよく聞かれます。日本の戦争復興の経験は他国にも生かすことができると感じています。平和構築の活動を通して日本について再考することができる、この点はとても興味深いと考えます。
④ 平和構築の難しさは何ですか?
国や地域によって“平和”と感じる状態や感覚に違いがあることです。私の感じる平和を押し付けることなく、相手の“平和”の目線に立って活動するように心がけています。
⑤ 今の仕事をする上で、身につけておいて良かったと思うスキルや経験は何ですか?
戦争・紛争に関する条約や政策、国際情勢などを広い視野で見ると同時に、そこにいる住民の何気ない喜び、悲しみなどを想像する力が大切だと思います。紛争影響地域の仕事をしていると犠牲者〇万人という数字にばかり目がいきがちですが、そこに暮らしている人の気持ちに寄り添うことが重要と思います。
⑥ 実はこんな趣味ですというのはありますか?
アンチエイジングのため(笑)、ランニングをしたり水泳などの運動をしています。あと、BUCK-TICKというバンドが大好きです。反戦や宗教対立というテーマを他者批判ではなく、「自分はどうなのか、何ができるのか」という視点で表現している。自分事としての平和構築の視点をもつきっかけを創ってくれています。特に「REVOLVER」、「ゲルニカの夜」という曲のテーマに大きく影響を受けています。
⑦ 最後に、今後の夢・目的は何ですか?
“平和構築”に関する業務が私たちの世代で無くなることが夢です!今後は紛争予防や平和教育など予防的業務が主になる世界になればと思います。
▼ダルフールで自尊感情を高める職業訓練指導法研修を行う田島さん
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