五十嵐豪さん(緩くて柔らかい世界平和の取り組み)

<キャリア概要>

イギリスの大学を国際政治学で卒業後、初めての就職はロンドンでレストランの支配人。いきなりマネジメントのノウハウを教え込まれました。UNHCRのインターンとしてガーナの難民キャンプで初めてのフィールド活動。教育コンサルタント系企業での勤務を経て、国際協力NGOに転職。主に緊急人道支援を現場で担当してきたが、現在は人材育成やファンドレイジングなど幅広く担当しています。



① 平和構築に興味を持ったきっかけは何ですか?

幼い頃にテレビで見たエチオピアの飢饉の写真。テレビ画面のこちら側と向こう側で、なぜこんなにも世界が違うのかという事を考え始めたのが、最初のキッカケです。



② どのように平和構築に関わっていますか?

現在、直接担当する事業は、パキスタンとアフガニスタンの防災事業です。災害に強いコミュニティ作りを通じて、安定した地域の醸成を試みています。また、これまでの知見を活かして、スフィアをはじめとした人道支援の国際基準の研修と普及を通じて、人道支援の人材を育成し、業界全体の盛り上げたいと思います。



③ 平和構築の醍醐味は何ですか?

多様な関わりが可能な事。「自分が何をしたいか」ではなく、「相手が何を求めているか」を考えると無限の可能性が広がります。その中で自分にできる事を考え、自分にはできない事は誰と一緒に取り組むと可能になるかを考えます。相手を中心に考える事で、必然的に色々な人とつながることになります。



④ 平和構築の難しさは何ですか?

人びとの無関心さと想像力の欠如。それに加えて、支援実践者の悪い意味での現場至上主義と支援業界の排他性。フィールドで頑張るだけでなく、広く世の中を巻き込まないと、平和な世界を持続的に実現することは難しい。



⑤ 今の仕事をする上で、身につけておいて良かったと思うスキルや経験は何ですか?

ユーモアとコミュニケーション能力。言語能力を意味するわけでは無い。他愛もない話をしている時が、最も「同じ人間として」の目線で話せます。だからこそ、環境や背景が異なる人びとの間にも共感が生まれ、一緒に平和を作るという方向性で協力できると思います。



⑥ 実はこんな趣味ですというのはありますか?

ペンギン。緊急人道支援をしていて、世界中色々な場所に行く機会があるが、唯一行く可能性がゼロに近い土地が、ペンギンたちが多く住む南極大陸であるということに、最近気がつきました。非常に残念です。いつか「ペン道支援」に出動したいです。



⑦ 最後に、今後の夢・目的は何ですか?

世界平和。「人道支援」などというものがいらなくなる世界。過程よりも結果を重視したいので、自分が現在行っていることに執着することなく、目的を達成するために、柔軟に色々なことにチャレンジしていける生き方をしたい。


▼アフガニスタンの村落で、地雷や残存爆発物の危険性について、啓発活動をしている時。

#Project ぴ~す

平和構築を志す人と人をつなげ、AttractiveでInnovativeな平和構築アクションを創案・推進する研究会

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